ACSL、インフラ点検用国産ドローンのサブスクリプションサービスを開始

ACSL、インフラ点検用国産ドローンのサブスクリプションサービスを開始

2021年5月11日、株式会社自律制御システム研究所(以下:ACSL)は、工場設備や風力発電機、煙突内部等あらゆるインフラを点検できる国産ドローンACSL-PF2のサブスクリプションサービスの提供を開始することを発表しました。

これまで、ドローンの導入時のコスト、導入後の維持管理における負担がハードルとなり活用が進まなかった国産ドローンを、サブスクリプションサービスにより導入していただきやすくなります。このサービスを通して、点検作業の無人化・省人化を実現するとともに、ドローンの社会実装を推進していくとのことです。

ドローンは、日本における少子高齢化に伴う様々な社会問題を解決するロボティクス技術の一つとして注目されています。ドローンの活用は、物流・インフラ点検・災害分野においてニーズが高まっており、特に工場設備などのインフラ点検作業においては、ドローンの導入による省人化・無人化が期待されています。

しかし、高性能な産業用ドローンの導入には初期費用が掛かり、導入後の維持管理や熟練したパイロットを置くことができないなど、あらゆる負担がかかることが想定され、導入を断念しなければいけないといった課題がありました。

このような課題を解決するため、ACSLは2020年8月に公表した中期経営方針「ACSL Accelerate 2020」でサブスクリプションの導入を事業戦略の1つとして掲げ、機体の売り切りに加えて、顧客ニーズに合わせたサブスクリプションの導入を検討しており、提供を開始することになりました。

サブスクリプションサービスを開始するドローン「ACSL-PF2」は、これまでに物流、インフラ点検、災害等、様々な分野で採用されてきました。ACSLはドローンの制御を担うフライトコントローラは自社で開発しており、空飛ぶIoTデバイスとして、サイバーセキュリティ等を確保しながら導入することが可能です。

サブスクリプションサービスによるドローン導入のメリットは以下の通りです。

  • インフラ点検ドローン導入時の初期費用を大幅に削減することが可能
  • 使用環境、用途に合わせてカメラ等を選択いただくことが可能
  • 契約期間は3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月と3つのプランがあり、必要な時に必要な期間だけ利用可能

サブスクリプションサービスの概要は以下の通りです。

  • サービス内容:
    3機体を用途により選択可能
    1)1億画素カメラ搭載 2)6100万画素カメラ搭載 3)煙突点検用カスタマイズ
    故障時の代替機の貸し出し
    施設賠償(対人、対物)保険を付帯
    契約期間:3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月
  • オプション:
    バッテリー交換サービス
    オンライン、現地サポート
    定期メンテナンス
  • ACSL-PF2のスペック:
    飛行速度:水平20 m/s(GPS環境下)
    最大対気速度:20 m/s
    最大飛行時間:29分(ペイロードなし)、15分(最大ペイロード)
    ペイロード:2.75kg
    対環境性能:使用温度範囲:0~40 ℃
    防塵防水:IP54(キャップ装着時)

出典:株式会社自律制御システム研究所「ACSL、インフラ点検用国産ドローンのサブスクリプションサービス提供を開始‐必要な時に必要な期間だけ国産ドローンを活用し、点検作業の無人化・省人化へ‐

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