国産ドローンメーカーACSL、インド進出のため合弁会社設立を発表

国産ドローンメーカーACSL、インド進出のため合弁会社設立を発表

2021年5月12日、株式会社自律制御システム研究所(以下:ACSL)は、2020年8月14日公表の中期経営方針「ACSL Accelerate FY20」に基づき、ASEANに本格的に進出すべく、インドにおいてAeroarc Private Limited(以下:Aeroarc)と共同出資の合弁会社ACSL India Private Limited(以下:ACSL India)を設立することを発表しました。

今後、ACSLはACSL Indiaを通じて、インドにてセキュアなドローンを製造、販売していくことを目指し、ASEANへの進出を本格化して行くとのことです。

この背景には、ACSLが国産の産業用ドローンを開発しており、物流、インフラ点検、災害等、様々な分野で採用されていることがあります。ACSLは、ドローンの制御を担うフライトコントローラも自社で開発しており、セキュアで安心なドローンの社会実装を推進してきました。

そして、中期経営方針「ACSL Accelerate 2020」にて、ASEAN等のアジア市場への進出を公表しており、海外展開を積極的に推進しています。

アジアの中でもインドは、日本と同様にドローンにおけるサイバーセキュリティ上のリスクが指摘されており、インド国内においてドローン事業を展開する企業はインド資本が過半数であることが条件になるなど、ドローンの導入・活用方針が大きく見直されています。

この現状を受け、ACSLのセキュアなドローンをインド市場で本格的に展開すべく、インドのAeroarcと共同出資のACSL Indiaをインド国内に設立することとなりました。

Aeroarcは、2019年6月年に設立されたArc VenturesとAerodyne Groupの合弁会社です。インド国内にて、産業用ドローンに関わるサービスを提供しています。Aerodyne GroupはアジアNo.1のUAVサービスカンパニーに選出されたドローンサービスプロバイダーであり、世界35カ国でサービス展開しています。

ACSLとは2020年11月より事業連携を開始しています。今後、ACSL Indiaの機体販売後のサービスをAerodyne Groupが提供する予定となっています。

合弁会社の概要は以下の通りです。

  • 名称:ACSL India Private Limited
  • 所在地:Plot No.5, LGF, LSC- C&7, Vasant Kunj, New Delhi – 110070
  • 代表者:Aeroarcから1名招聘予定
  • 事業の内容:ACSLの産業用ドローンをインド国内で製造、販売
  • 資本金:100万ドル(USD)
  • 設立年月日:2021年第2四半期(予定)
  • 決算期:3月
  • 純資産:100万ドル(USD)
  • 総資産:100万ドル(USD)
  • 株主:Aeroarc Private Limited 51.0%、ACSL 49.0%

 

出典:株式会社自律制御システム研究所「ACSL、インドへ本格進出するための合弁会社設立に関するお知らせ

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